普通って何なのかな
ある日突然に肉体的にも精神的にも自由を制限されて、終わりの見えない自粛生活が訪れました。これは今の新型コロナ問題に限らず、全く収束・改善の見込みもない目の前の現実と向き合っている人も世の中には多いという話です。
今、子供たちは休校により自宅待機です。家庭で過ごす親子の時間が増えたことで良い面もあれば悪い面が見えることも増えました。私は世の中の親の立場で子育てを頑張っている全ての人に、あなた方はしっかりと頑張っていますと言いたい。無理をせず常に子供を中心とはせず、時には自分を褒めてあげる時間を作ってください。
今、生涯未婚率は25%に近づき、離婚率は3組に1組といわれています。日本人の半分は一生婚姻関係を得ない・維持できないで人生を終えます。結婚したら一人前、子育てしたら一人前、家を買ったら一人前、○○したら・・・○○したら・・・と、おそらく一昔前のモデルケースでは半数はダメ人間のレッテルを貼られてしまいます。これまで普通といわれるようなことがマイノリティになるちょうど転換期なのが今です。
言語など誤用が転じて正用になることがあったり、何の整合性もないマナーが突然一般化したりと、よく分からないまま何だかおかしなことが市民権を得ることがあります。こんな感じで今後の社会でも、これまでマイノリティにいた人の声が大きくなることでしょう。しかし、ここで立ち止まってよく考えるべきです。
これまで普通だったことが普通じゃなくなる世の中で、生活の水準ももはや維持できないことに直結しているわけです。要は、結婚生活が破綻するから離婚となるように、今存在するものからは1を引くことは出来ます。しかし、今なにもない0の人にはマイナス圏に突入する前代未聞の時代が訪れます。その時、これまでの社会システムや社会秩序や生活水準などは維持できるでしょうか?
今、普通に生活することが難しい時代です。だから、頑張らなくてもよいということではなく、今ある生活を精一杯維持しようと努力することが、一昔前の頑張りに該当するのではないでしょうか。景気の良い時代は、現状維持は衰退の始まりなどと言えますが、大恐慌並みの不景気には今あるリソースを大切に維持して守備力を高めに乗り越えることです。今が踏ん張り時!