非認知能力とは
世界的に注目されているキーワード「非認知能力」は幼児教育のトレンドとなっております。非認知能能力とは、例えば
- 目標に向かってがんばる力
- 他人とうまく関わる力
- 感情をコントロールする力
などが挙げられ、一方の認知能力とは、
- 数がわかる
- 字が書ける
- IQなどで測れる力
などとなっております。
今、世界的に幼児期にこの非認知能力をどれだけ高められたのかが将来の幸せや経済的な安定につながる鍵になっていると取り上げられています。では、なぜ非認知能力が大切なのか?
リストの1つ目、目標に向かって粘り強くがんばる力が備わることにこそ、簡単に諦めず「どうしてかな?」「こうやってみよう!」「だめなら、じゃあこうしよう!」という姿勢に繋がるのです。我慢すること、感情のコントロールなども同時に身についているはずです。これは、子供だけではなく大人になってからも大切なことですよね。
では、どうやって非認知能力は備わるのか?その答えは、子供主体の遊びの中で育つということです。させられるのではなく、自分からやる。主体的にやるからこそ育つものなのです。遊ぶことで、やる気・意欲・粘り強さ・探究心と様々な力が身につきます。この経験があるのとないのとではその後の人生に影響するのは前述したとおりです。
幼児期に認知能力を高めることが無意味だと言ってはいません。ただ、早ければ小学校の4年生くらいで認知能力を高めた子どもと非認知能力を高めた子どもの学力などはほぼ横並びになるというデータもあります。
あまり難しいことは抜きにして、生徒を指導する中で感じることは、子どもたちが「直感的に楽しいと思えるかどうか」「面白さの本質がぼんやりとでも掴めるか」は本人の資質や素養の部分で個人差が大きいと気づきました。当教室では、パソコンやブロックを使ったプログラミングがメインですが、将棋やピアノギターなども揃えています。この辺りは、身に付いたら一生楽しめるものです。私は今年40ですが、パソコンは仕事がメインですが、将棋ピアノギターは趣味としても楽しんでいます(開業などのバタバタもあり、半年ほどまともに指さなかった将棋ですが、今一番熱中しており、ぼんやりとですが今更ながら棋力があがっているのを感じてます)。しかし、この「楽しむという行為」や「楽しいという感情」を人に伝えることは、技術指導など目に見えることと違って正確に教えることは難しく、子どもがどう感じてくれるのかを静かに見守るしかありません。漫才が面白いと思う人もいれば、古典落語が面白いと言う人もいるでしょう。この辺りは千差万別、ただレッスンが面白くないものにならないようにすることが私の命題です。
知らないことを知ることが成長であり、将棋や楽器も最初は弱く下手な子どもも時間と共に成長してくれます。上達のサポートをすることが子どもの将来の幸せに繋がれば私にとってこれ程の幸せはありません。